看護学校の受験・入学にかかった費用のリアル【公立 vs 私立で比較】
前の記事の最後に「費用の話を書きます」と予告していたので、今回はその続きをかきます。看護学校の受験から入学、3年間でかかったお金のリアルな話です。
結論から言うと、私が選んだ「公立の看護専門学校」は3年間トータルで約102万円。一方、滑り止めで受験した「私立の看護専門学校」は単純計算で310万円以上と、3倍以上の差がありました。これから看護学校を目指す方にとって、学校選びの大きな判断材料になると思うので、できる限り具体的な数字でお伝えします。
公立 vs 私立 費用を徹底比較
- 1、 実際に私が3年間通った公立の看護専門学校
- 2、 併願で受験した私立の看護専門学校(合格はしましたが、進学はしていません。あくまで比較材料として金額を載せます)
受験料だけでこの差、公立圧勝
2校併願しました。
| 項目 | 1、公立 | 2、私立 |
|---|---|---|
| 受験料 | 4,700円 | 23,000円 |
受験料だけ見ても、私立は公立の約5倍。この時点ですでに「公立は安い」です。
入学時にかかる費用も比較
| 項目 | 1、公立 | 2、私立 |
|---|---|---|
| 入学金 | 0円 | 100,000円 |
| 初年度授業料 | 172,000円/年 | 900,000円/年 |
| 教科書・ユニフォーム一式 | 310,000円 | 300,000円 |
| 実習費・保険料・国試対策費など | 126,000円 | 明記なし |
公立は入学金が0円でした。神…
教材一式(教科書・ユニフォーム代)は、公立も私立も30万円前後と、ここはあまり差がありませんでした。看護学校はどこに行っても、最初にまとまった教材費がかかると思っておいたほうがいいです。私はここが3年間で一番の出費です。
入学前にパソコンや特別な参考書を新しく揃えることはありませんでした。学校によっては「一人1台パソコン用意」と指定のある学校もあるようです。(パソコンを使っている学校のほうが圧倒的に記録や課題が楽と言えそう。記録や課題は手書きかパソコンか学校選びのときに確認したほうがいいと思います。手書きはまじでつらかった)
3年間トータル 私立なら約3倍以上
- 1、公立:3年間の合計 1,021,000円
- 2、私立:3年間の合計3,100,000円以上 1年間の学費・施設費だけで900,000円(3年間なら単純計算で270万円以上)その他入学金+教科書代計400000円もあり ※更に、私立の学校は定期テストの追試1回ごとに10,000円をとられるそうです。ヒドイ…
**学校までの通学費、実習先までの交通費は3年間トータルで20万円程度かかったと思います。**家から学校まで、電車とバスを乗り継いで1時間半の距離だったため交通費はそれなりにかかりました。また、公立で付属病院がない学校だったこともあり、実習のたびにあちこちの病院に遠征する必要がありました。あまりに遠い実習先のときは、一週間ビジネスホテルに泊まることも。交通費や宿泊費は地味に出費がかさんだポイントです。
看護師国家試験にかかった費用は、受験料5,400円と、学校で受けた国試対策講座のみ。外部の対策講座は一切利用しませんでした。
こうして並べてみると、私立は公立の3倍以上の費用感になります。同じ「看護師になる」というゴールでも、学校選びでここまで差が出ることに、当時も驚きました。

生活費は「給付金+手当」でまかなえる 絶対活用するべき行政の制度
公立を選んだことで、3年間の学費は合計516,000円(1年ごと支払金額は/ 172,000円(初年度の教材費を除く)です。これなら現実的に貯金でまかなえる金額でした。
ただ、学費以外にも、シングルマザーとして生活費そのものが必要です。私が当時利用していた制度は以下の通りです。
- 高等職業訓練促進給付金:1年目 70,500円/月、2・3年目 100,000円/月
- 児童扶養手当:約45,000円/月
- 児童手当:10,000円/月
- 就職予定病院からの奨学金:2年目から70,000円/月
1年目は毎月 125,500円、2,3年目は毎月 225,000円の収入があったことになります。

※余裕があったので就職予定病院からの奨学金は一切手を付けることなく貯めておきました。
※就職予定病院からの奨学金は2年目から70,000円/月ずつ受け取っていました。計24ヶ月分になりますが、そのうち11ヶ月分の777,000円は後に返済することになります。(13か月で退職してしまったため)
これらの給付金・手当のおかげで、3年間アルバイトをすることなく学業に専念できました。むしろ貯金に回せるほどの余裕があったので、金銭的には一切困ることはありませんでした。
同級生の中には、家が学校の近くでコンビニのアルバイトをしている人や、特に若い世代でアルバイトをしている人も結構いました。
一つ心残りがあるとすれば、教育訓練支援給付金をもらえなかったことです。これは要件を満たせば失業保険の基本手当日額の約80%相当が生活費として支給される制度で、社会人から看護学校に上がった同級生でこれを受給していた人は「生活費に困らない」と話していました。私は要件を満たしていなかったため対象外でしたが、もし受給できていたら家計はもっと楽だったと思います。
給付金や手当の制度は種類が多く、知っているかどうかで生活の余裕がまったく変わってきます。このあたりは情報量が多いので、給付金制度だけをテーマにした別記事「シングルマザーが看護学校に通うお金の話。実際に使った給付金・手当のすべて」にくわしくまとめました。
結局「公立を選んで大正解だった」
正直な感想は、**「思っていたよりずっと安く済んだ」**です。
公立を選んだことは、今振り返っても大正解でした。もし私立に進学していたら、3年間で3倍以上の出費になっていたことは明確です。学費が安く済んだ分、アルバイトすることなく生活できたこと、奨学金に手を付けず貯金できたことが後の奨学金返済に大いに役に立ちました。
今思えばこの時期、学業と子育てで時間的に余裕がなく、お金を使う機会がこれといってなかったです。節約もきちんとしていて、実習用の参考書はAmazonで中古を安く買う、先輩に譲ってもらうなど、できる範囲で上手に節約していました。こうして貯めたお金は、看護師になってから始めたNISAの元手にもなりました。
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お金で後悔しない学校選びのために
費用面だけで考えるなら、圧倒的に公立をおすすめします。 私立は高い分、構内の施設や実習先が充実している印象です。 私が通った公立の学校は付属病院がなかったため、実習先をあちこち転々とする必要がありましたが、学費の差を考えれば、正直そこまで気になりませんでした。
ただし、公立でありながら付属病院がある学校も実際にけっこうあるのでお住いの地域で検索してみてください。
- 神奈川県藤沢市立病院付属看護専門学校
- 静岡県沼津市立病院付属看護専門学校
このように、公立の付属の病院は狙いめなのではないでしょうか。公立で費用が安いことに加え、実習も自校内で行うことができる。更に就職先も決定しているので、エスカレーター式に就職まで困りません。 公立は合格率が低そう‥と最初から諦めず、選択肢をしっかり比較することをおすすめします。別記事社会人から看護学校へ|4ヶ月の受験勉強法と試験の中身を全部公開でも書いていますが、入試のハードルはそれほど高くないです。
ぜひ検討してみてください。
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※費用は私が通学していた当時の金額です。学校や年度によって変動するため、必ず最新の情報を志望校に確認してください。
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