看護師1年目の給料明細を公開。44歳新人の手取りは17万円でした

※この記事の金額は、あくまで私が働いていた職場での一例です。首都圏から離れた地方の、人口7万人弱ほどの市。そこにある総合病院で、内科病棟の看護師をしていたときの明細をもとにしています。給料は地域や病院の規模、診療科によって大きく変わるので、ひとつの目安として読んでくださいね。

「看護師って給料いいんでしょ?」。看護師になってから、何度も言われた言葉です。実際はどうか。44歳で看護師1年生になった私の初任給は、手取り17万円でした。この記事では1年目の給料明細の中身を、夜勤手当からボーナスまで実際の数字で全部公開します。

初任給は額面21万円、手取り17万円でした

額面21万円には、基本給のほかに資格手当や通勤手当などが含まれています。夜勤はまだありません。そこから社会保険料などが4〜5万円引かれて、手取りは17万円ほどでした。控除の中身は普通の会社員と同じで、そこに驚きはありませんでした。

驚いたのは金額のほうです。22歳で新卒の事務職になったときの給料と、ほぼ同じだったのです。20年以上たって、国家資格まで取ったのに、です。「ここ田舎では、看護師ですらこんなものか」と落胆しました。

都内で事務職をしていたころは、額面44万円ほどの時期もありました。だから正直、すんなり受け入れられる数字ではありません。それでも「1年目だし、夜勤もまだだし、伸びしろあるよね」と、前向きにあまり考えないようにしていました。実際、働き始めると給料のことを考える余裕すらなくなります。

夜勤が始まると、月6万円以上増えました

私の病院では、入職3か月目から夜勤が始まりました。1年生の夜勤開始としては、かなり早いほうです(夜勤開始は入職半年後から、という病院もあるようです)。手当の単価は次のとおりでした。

  • フル夜勤(16時半〜翌9時):1回15,000円
  • 準夜勤(16時半〜翌1時):1回7,000円
  • 深夜勤(0時半〜9時):1回8,000円

3か月目はフル夜勤1回と準夜・深夜が1回ずつで、額面3万円増。4か月目からは他の看護師と同じサイクルになりました。フル夜勤1回に準夜・深夜が2〜3回ずつで、額面6万円以上増えます。どの夜勤を何回やるかは個人の希望なので、フル夜勤をせず準夜・深夜を増やす人もいました。

裏を返せば、看護師の給料は夜勤ありきです。夜勤を外れると、手取りは一気に落ちます。

ボーナスは初回10万円、その後は40万円でした

ボーナスは年2回です。1回目の夏は入職3か月目だったため減額されて、10万円。その後は減額なしで、40万円程度もらえました。

忘れられないのが、コロナ手当です。当時はコロナ禍の名残があり、ある日いきなり医療職全員に一律20万円が支給されました。「医療職ってすごっ、手厚っ」と思った瞬間です。とはいえ個人防護具の着脱や滅菌対応など、ものすごい手間の日々だったので、それくらいもらってもいいわね、とも思っていました。

サービス残業は、師長さんに言ったら変わりました

社会人経験者として黙っていられなかったのが、サービス残業です。前残業は必ず1時間、残業は平均2時間。しかも1か月目は、残業を申請できることすら教えてもらえませんでした。

そこで師長さんにやんわり伝えてみたら、あっさりOK。3か月目くらいからは、1年生2年生に関わらず残業申請ができるようになりました(朝残業は申請不可のままでしたが)。

「1、2年生は勉強の時期なのに残業申請するなんて」「私たちの頃は残業なんて口が裂けても言えなかったのに!」というような陰口がしばしば聞こえてきたこともあります。それでも当たり前の権利として堂々としていたら、先輩たちも遠慮なく残業申請するようになっていきました。おかしいと思ったことは、言ってみるものですね。

責任と給料は、正直釣り合っていません

事務職と看護師、両方やった私が断言します。責任の重さが違いすぎます。事務の私が何を失敗しても、誰かの命を脅かすことはありません。看護師のミスは、人の命に直結します。

その緊張は明細のどこにも載りませんが、体にはしっかり出ていました。出勤前は必ずお腹をくだし、ストレスで体中に蕁麻疹が出ました。家に帰れば、体はヘトヘトなのに緊張が抜けなくて眠れない。そんな夜が多々ありました。

汚物や排泄物を扱い、自分も感染の危険に身を置く仕事です。看護師の給料は桁違いに上げるべきだと、今でも思います。が、現実はこの明細です。だからこそ、看護師として働いている人たちを、辞めた今心から尊敬しています。だって、大変すぎるもん。本当に大変なんだから!

それでも「金銭面だけなら悪くない」と言えます

ここまで読むと救いがないようですが、金銭面だけで見れば悪くない、が私の結論です。理由は2つあります。

1つ目は、確実に増えていくこと。基本給は安くても、夜勤手当が乗り、ボーナスがあり、コロナ手当のような臨時収入まであります。

2つ目は、使う暇がないこと。休みは子どもと合わず、疲れ果てて出かける気力もない。安月給かな、と思っていたのに、お金はどんどん貯まっていきました。

だから伝えたいのは、貯まったお金を銀行に眠らせないことです。私は看護師になってすぐNISAを始めました。その後どうなったかは、別の記事に書いています。

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もうひとつ、看護師資格の信用力にも触れておきます。同期入職の1年生は、入職半年で35年の住宅ローンを組み、新築戸建てを購入していました。給料の額面以上に、社会からの信頼が厚い資格なのは間違いありません。

まとめ:安い。でも貯まる。だから育てる

この記事の要点は3つです。

  • 1年目の手取りは17万円から。夜勤が始まれば回数にもよりますが額面6万円以上増えた
  • 責任と給料は釣り合わない。それでも使う暇がないので、確実に貯まる
  • 貯まったお金は銀行に眠らせず、投資に回すと更に金銭面の余裕につながる、と断言!

看護師1年目の給料は、明細だけ見ればがっかりします。でも夜勤と手当で増え、使う暇がないという現実でどんどん貯まります。最初の給料日が来たら、振込先の残高を眺めて終わりにしないでください。その一部をこつこつ育てることが、金銭面の余裕、心の余裕につながります。金融リテラシーを高めて、賢いリッチな看護師になりましょう^^

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