看護師を辞めたいと思ったら最初に考える3つのこと

「辞めたい。でも、せっかく取った資格を手放していいのか」。休みの日は「看護師 辞めたい」と検索しながら、一日中ため息をついて過ごす。私も、まさにそうでした。どうしたらいいか、わからなかった。この記事では、約1年で看護師を辞めた私が、今だからわかる「辞めたいと思っているけれど、どうしたらいいかわからない時に考えるべきこと」を3つ書きます。

最初に考えるのは「辞めていいか」ではありません

辞めたいと悩んでいるあいだ、頭の中では「辞めたい理由」と「辞めてはいけない理由」がずっと言い合いをしています。私はその状態のまま、休みのたびに求人サイトを眺め続けて一日を過ごしていました。

先に結論を書きます。問いを「辞めていいか」から、次の3つに変えてください。

  1. 自分は何を守りたいのか
  2. 「高給だからもったいない」は本当か
  3. 選択肢は病院の外にないか

私はこの3つを考えたら、「辞めていいか」という問いそのものが消えました。

辞めた理由は、あらゆることの積み重ねでした

やめようと決める決定的な事件があったわけではありません。夜勤に戻らなければ正社員ではいられない。つらいと話すと、皆同じだからと励まされる。私を「ばばあ」と呼び、あからさまにいやがらせをする若い看護師もいました。休憩室は同僚や患者さんの悪口であふれている。休憩時間は食事の時間のみ。サービス残業も当たり前。

挙げたのはほんの一部です。書ききれないほどのことが、少しずつ蓄積していきました。

唯一の楽しみだった看護学生時代の友人とのランチでは、お互いの近況を報告しあい、ため息をつきながらまたねと別れる。1年目の看護師は、理由こそ違えど、みんな大きな壁にぶち当たっているのだと感じました。家にいる時間は、求人サイトをぼーっと眺める。それが休日のすべてでした。

ここを耐えて乗り越えるのか、別の道を歩むのか。どちらを選ぶかは、ひとそれぞれです。私は迷わず後者を選びました。

なぜ辞めたいと思ったのかは、看護師を1年で辞めた本当の理由|40代で決めた「戦略的撤退」の話で詳しく書いています。

問い1:何を守りたいのか。決め手は「体調」と「子どもとの時間」でした

辞めると決めた決定的な理由は次の2つです。

1つ目は体調。夜勤に戻るのは、精神的にも肉体的にも無理でした。ここが崩れたら、仕事どころか生活が続きません。

2つ目は子どもとの時間。看護師の子どもは「お母さんとあまり一緒にいられないのは仕方ない」と受け入れて育ちます。私の子どもも、そうなりかけていました。その状況を、これ以上続けたくありませんでした。

守りたいものを2つ思い浮かべた時点で、答えは出ていました。 大切なものを守るには、辞めるしかなかったのです。

問い2:「高給だからもったいない」は本当か。夜勤なしでは稼げません

辞められない理由の代表が「せっかくの資格」と「高い給料」です。資格への未練は、私にもありました。でも給料への未練は、最後までありませんでした。

夜勤をしない私の手取りは、20万円台前半でした。日勤だけとはいえ激務でこの金額。まったく割に合いません。「看護師は高給取り」というイメージとは、かけ離れた数字です。給料が高く見えるのは、夜勤手当が乗っているからです。夜勤なしで働き続けるつもりなら、手放して惜しい金額ではありません。

もしお金の不安で動けなくなっているなら、給与明細で夜勤手当を引いた額を確かめてみてください。「もったいない」は幻想だと、数字ではっきりわかります。

問い3:選択肢は病院の外にないか。看護師の職場はいたるところにあります

看護師の最大のメリットは、転職先が豊富なことです。街のクリニック、介護施設、訪問看護、企業の健康管理室など、免許を活かして働ける場所がいくらでもあります。

私は前職が事務だったので、事務の求人に戻れました。ただ、いま振り返ると、これが「考えておけばよかったこと」です。看護師の資格を活かせる職場まで視野を広げてから次の仕事を決めていれば、今でも資格を活かせていたのではないかと思います。田舎の地元では事務職の求人がレアだったため、当時の私は急いで飛びついてしまいました。じっくり選ぶ時間があれば、看護師資格を活かせる職場を吟味できたのかなと、少し後悔しています。

いずれ辞めたいけれど、それは今すぐではない。そんな方も、次の職場でも看護師を続けたい方も、病院以外の看護師求人を眺めてみてください。在職中でも、転職活動はできます。納得のいく転職先を探しておけば、いざというときに慌てて決めなくてすみます。

まとめ:守りたいものから逆算すれば、答えは出ます

辞めたいけれど、どうしたらいいかわからない。そんなあなたに、まず考えてほしいことは3つです。

  1. 何を守りたいかを決める
  2. 「もったいない」の正体を数字で確かめる
  3. 選択肢を病院の外まで広げる

「辞めていいか」と自分に問い続けても、答えは出ません。私は守りたいもの(自分の体調と子どもとの時間)を先に決めたことで、辞めるという答えが自然に出ました。

まずは次の休みに、病院以外の看護師求人を眺めることから始めてみてください。辞める前でも、求人を見るのは自由です。

← ホームに戻る